1. はじめに
腰や足にしびれ・痛みがあり、「もしかして椎間板ヘルニア?」と不安になっていませんか? 椎間板ヘルニアは多くの方が悩む疾患ですが、正しい知識を持つことで過度な不安を解消し、適切な選択ができます。 本記事では、日本整形外科学会の知見や最新の診療ガイドラインに基づき、なぜ起こるのか、症状の経過、そして当院(整体院)でも重要視している運動療法について解説します。
2. 椎間板ヘルニアとは?なぜ起こるのか
【椎間板ヘルニアの原因】
背骨をつなぐクッションである「椎間板」という組織があります。椎間板はその中心にあるゼリー状の「髄核(ずいかく)」と、それを取り囲むコラーゲン繊維の「繊維輪(せんいりん)」で作られています。 日常生活での負荷により繊維輪に亀裂が入り、中の髄核が飛び出して神経が圧迫されている状態を「椎間板ヘルニア」と呼びます。
【主な原因】
環境要因: 日常生活における、中腰での重い物の持ち上げ、長時間の座り仕事、激しいスポーツなど。
遺伝的要因: もともとの骨の形状や、椎間板の強さなど(近年の研究で遺伝的要素の関与も示唆されています)。
加齢: 椎間板の水分量が減少し、弾力性が低下することによる変性。
3.どんな場所で起きやすい?
椎間板ヘルニアは、全身の背骨の中でも、特に体重の負荷がかかりやすい「腰椎(腰の骨)」に最も多く発生します(腰椎椎間板ヘルニア)。
年齢と性別の特徴
年齢: 20代〜40代の青・壮年期に好発します。10代での発症や、高齢での発症よりも、働き盛りの世代に多いのが特徴です。
性別: 男女比は約2〜3:1で、男性にやや多い傾向があります。
起きやすい場所は?
腰椎は5つの骨で構成されていますが、ヘルニアが最も発生しやすいのは以下の2カ所です。
・第4腰椎と第5腰椎の間(L4/L5)
・第5腰椎と第1仙椎の間(L5/S1)
4. 症状は良くなる?
日本整形外科学会のガイドライン等でも示されている通り、飛び出した椎間板ヘルニアの多くは、体内の免疫細胞(マクロファージなど)によって異物とみなされ、数カ月かけて自然に吸収・縮小することが分かっています。
経過の目安
発症から2〜3ヶ月で激しい痛みやしびれが自然に落ち着いてくるケースが、全体の約7割〜8割を占めます。
治療の基本
そのため、まずは手術を行わない「保存療法(薬物療法、運動療法、ブロック注射など)」が第一選択となります。
⚠️ ※ただし、以下の症状がある場合はすぐに整形外科を受診してください(レッドフラッグ)。
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・排尿・排便障害(直腸膀胱障害)
- ・手足に力が入らない(運動麻痺)
5. エビデンスに基づく運動療法とケア
痛みの急性期(動けないほどの激痛の時期)が過ぎたら、過度な安静よりも「適切な運動療法」を行う方が、長期的な回復が良いことがエビデンスで実証されています。
なぜ運動療法が必要なのか
体幹筋肉(インナーマッスル)の強化
天然のコルセットである腹圧を高め、腰椎への負担を減らす。
背骨・股関節の可動性向上:
腰一箇所に負担が集中するのを防止します。
自宅で出来る運動療法
ドローイン(腹式呼吸での体幹安定): 仰向けに寝て膝を立て、お腹を膨らませたり、限界まで凹ませたりする運動。腰に負担をかけずに体幹を鍛えられます。
マッケンジーのエクササイズ(状態反らし): うつ伏せからゆっくりと上半身を反らす運動(※ヘルニアのタイプによっては痛みが強まる場合があるため、痛みが軽減する方向にのみ行います)。
6. 当院でのアプローチ
ヘルニアの原因のほとんどは痛みのある部位とは離れていると考え、施術をおこなっています。姿勢の問題や、内臓の不調からくる関連した筋肉の過緊張や、筋力低下などが原因でヘルニアになってしまったと考えます。
姿勢の問題の方には骨盤を整え、腰や首に負担の少ない姿勢が取りやすいようにします。筋肉のアンバランスも起こっていることが多いので、リラクゼーションや運動指導もおこないます。
そして内臓の疲れや不調で、腰回りの筋肉が緊張し、ヘルニアになった方に対しては、内臓をストレッチしたり、内臓が包まれた袋を緩めるようなアプローチをおこないます。
また髄核の位置を修正するため、身体を捻じるような体操や、炎症により動きが悪くなった神経をストレッチしていきます。
このように原因を見つけ、個人に合った施術を行うことで、ヘルニアは改善していくのです。
7. 参考文献
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https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/lumbar_disc_herniation.html
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日本整形外科学会、日本脊椎脊髄病学会 監修『腰椎椎間板ヘルニア診療ガイドライン2021(改訂第3版)』南江堂
最後までお読み頂きありがとうございました。
ハイブリッド整体院EVA 高田







