整体院EVAの症例紹介 脊柱管狭窄症による腰痛、左下肢外側の痺れ、間欠性跛行

皆様こんにちは!桑名市江場の痛み・しびれ専門整体院「ハイブリッド治療院EVA」の院長 高田です。

今回の症例は脊柱管狭窄症による腰痛・痺れ・間欠性跛行で悩まれていたN様(60代男性)です。

犬の散歩や外出することが趣味でしたが、歩くとすぐ左お尻から膝下にかけて正座の後の痺れ感・痛みが出現するとのこと。また長時間立っているだけでも左ふくらはぎの痺れが出てくるとの訴えでした。

「早く以前のようにウォーキングがしたい!」との希望に向けて施術をおこなっていきました。

 

まず痛み・痺れの原因を探していきます。

 

姿勢をみていくと、立っている姿勢では反り腰が目立ちました。

この姿勢の問題は腰骨が反った状態となっていることです。本来であれば背骨は椎体と言われる部分に体重がかかるのですが、反り腰では体重のかかる場所が後方になり、神経の通り道である神経孔が狭くなります。

また下腹部に力が入らないため、腹圧を高めることが出来ません。そのため内臓が重力に負けて下がってしまい、より腰を前方に引っ張ってしまいます。

 

これらの状態が続くことで、腰の周りの神経への血流が滞っていきます。神経も栄養が貰えなければ正常な反応ができません。ちょっとした刺激でも過剰に反応して脳に信号を伝えます。また神経が送る信号に異常が生じているため、脳は戸惑い痺れとして感じます。

 

N様の身体にも症状からしてこのような問題が起きていると考えられました。

 

下腹部を触れると内臓を包んでいる腹膜の硬さを感じられました。また仰向けで寝ると腰とベッドの隙間に手が余裕で入るスペースがありました。左の大腰筋の弱化もみられており、常に筋の緊張が高いと予測できます。それにより左下肢への血流不良が起き痛みや痺れを起こしていると考えました。

 

初回の施術では

・左大腰筋のリリース

・下腹部腹膜のリリース

・腰椎の後弯運動(腰を丸める方向)

 

を実施しました。

初回の施術では左大腰筋の筋力は改善しましたが、左下肢の痛み・痺れは10点(施術前の痛み)から8点ほどの変化でした。腹膜の硬さ・血流不良からくる痛みや痺れは1か月後から変化が出てくることが多い印象です。そのことをお伝えし初回の施術を終えました。

 

2週間後に2回目の施術をおこないました。

以前より左下肢の痺れ・痛みは楽になったがまだ思うようには歩けないとのこと。

変化が出ているためアプローチは継続。股関節の硬さも残っているため柔軟性が出るようアプローチしていきました。

施術直後に左下肢に体重をかけてもらうと楽になったとのこと。

 

その後2週間間隔で継続的に通ってもらい、痛みや痺れがなく歩ける距離は増えてきました。

 

7回目の施術時には左ふくらはぎの痺れが残っている状態でした。

原因を再度確認していくと、左下腿外側の皮膚に突っ張り感が強いことが分かりました。皮膚や筋膜の滑りを促す施術をおこなっていくと左下腿外側の痺れは楽になっていきました。神経と皮膚や筋膜の滑りが問題であったと考えられます。

また歩行も痛みがあったときの癖が残っていたため、荷重がコントロールできるようアプローチしていきました。

 

10回目の施術にて普段のようにウォーキングができるようになったとのことで施術は終了となりました。2週間に1回のペースで約半年かかりましたが、諦めずしっかり通って頂いたおかげだと思います。

 

暖かくなる時期に合わせられたのでなんとか良かったです(^^;

 

これからも皆さんに「頼りになる存在・場所」と想われる整体院を目指して精進して参ります。身体のことで気になることがあれば気軽にご相談くださいね!

 

最後まで読んで頂きありがとうございました(^_-)-☆

 

ハイブリッド治療院EVA 院長 高田

 

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症例報告 右第4・第5腰椎椎間板ヘルニアによる腰痛・左股関節痛

皆様こんにちは!桑名市江場の痛み・しびれ専門整体院「ハイブリッド治療院EVA」の院長 高田です。

今回の症例は4年前に右腰椎4番、5番のヘルニアを起こしてから腰痛があり、接骨院に通われていたE様(40代女性)です。

子育てがひと段落したタイミングで自分の身体と向き合おうと思い、当院へ来られました。

運動を痛みを気にせずおこなえるようになり、ダイエットもしたいとのご希望でした。

運動をすると右腰の痛みだけでなく、左股関節の痛みも出てくるとの訴えがありました。

身体の状態を評価していくと、

・右母趾を反らせる力(右長母趾伸筋)

・右膝を伸ばす力(右大腿四頭筋

・左股関節を曲げる力(右腸腰筋

が弱くなっていることが分かりました。

カイロプラクティックの視点で見ていくと、筋肉に問題があるということはそれに対応した腰椎や骨盤に問題があることが多いです。

E様の場合は腰椎4番・5番、腰椎5番・仙椎1番の右椎間関節に圧痛がみられました。

 

その部位の圧痛が軽減する部位を探っていくと、右の仙腸関節、頚椎上部、小腸で反応することが分かりました。

 

仙腸関節や頸椎には圧痛が減る方向へ持続的な圧を加えました。小腸に対しては周囲の腹膜をストレッチするようなイメージで伸ばしていきました。

 

普段のお仕事は事務職でパソコン作業が中心と伺っていたので、腰を伸ばすストレッチをお伝えして初回は施術を終えました。

弱っていた筋力は入るようになりましたが、痛みは6割程残っている状態でした。

 

2週間後に2回目の施術をおこないました。

前回の施術に加え、寛骨・恥骨の矯正をおこないました。それにより左股関節を曲げたときの痛みは軽減されました。

また右腹斜筋や右前鋸筋の硬さがみられたため、右上肢を使って直接ストレッチをおこないました。

腰痛は前回よりも楽になっているので、圧痛が減る部位を探して施術をおこなっていきました。

6回目の施術にて歩行時の腰痛・股関節痛はほぼ無くなりました。

 

運動での痛みもほとんどないとのことで、ダイエットにやる気を出されております♪

良くなるお手伝いが出来て本当に良かったです(^^

現在は仕事の忙しさにより肩こりや頭痛がでることがあるため、2~3週間に1回のペースで頚部や肩関節を中心に施術を継続されています。

 

負担がかかっている所を一つづつ良くしていくことで、身体の自己回復力は高まっていきます。なかなか良くならない痛みで困っているのであればまずはご相談ください。

 

これからも皆さんに「頼りになる存在・場所」と想われる整体院を目指して精進して参ります。身体のことで気になることがあれば気軽にご相談くださいね!

 

最後まで読んで頂きありがとうございました(^_-)-☆

 

ハイブリッド治療院EVA 院長 高田

 

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症例報告 腰椎椎間板ヘルニア(右腰・股関節の痛み、膝裏から足裏にかけての痺れ)

皆様こんにちは!桑名市江場の痛み・しびれ専門整体院「ハイブリッド治療院EVA」の院長 高田です。

今回は第5腰椎のヘルニアで投薬治療にて痛みは落ち着いたものの、再び右下肢が痛み・痺れてきたと訴え来院された40代男性Iさんの症例報告になります。

 

Iさんの仕事は工場勤務で、重たい物を持って運ぶことも多いとのことでした。班が変わると仕事内容も変化するため、常に身体のどこかしらへは負担がかかっている様子でした。特に右足裏の筋肉はカチカチになっておりました。

 

ヘルニアの症状が再発するということは、腰椎や骨盤、股関節の中で動きの悪くなっている所があると考えられます。そこをかばって第5腰椎の動きが大きくなり痛みを起こしているのではないかと考えました。

 

まずは身体の土台となる骨盤から診ていきました。仙骨や寛骨に代償性の動きがあり、第5腰椎・第1仙椎に圧痛がみられました。

 

その圧痛をモニターにして痛みが軽くなる方向に矯正をしていきました。

 

また骨盤の右回旋が目立っていたため、腹膜の硬さにも異常があるのではないかと考えアプローチしていきました。

辛い物が好きということで負担がかかっていたのか、小腸・大腸の間にある回盲弁に圧痛がみられました。そこをしっかり伸ばしました。ここは多くの方で問題のみられる箇所です。

 

徐々に動きは出てきましたが、お尻周りの筋肉の硬さは残っていたので、そこをしっかりほぐしていきました。

 

初回はこれらの施術で半分程の痛みになったため継続しておこなっていきました。

 

4回目の施術で右下肢の痺れも無くなってきたとの報告を受けました。

 

痛み・痺れを我慢しながらのお仕事は大変だったと思います。良くなるお手伝いが出来て本当に良かったです。

 

現在は2週間に1回のペースで身体のメンテナンスに来てもらっています。今のところ再発なく過ごされておられます。以前のような肩こりも無くなったとのことです。今後とも宜しくお願い致します。

 


これからも皆さんに「大切な存在・場所」と想われる整体院を目指して精進して参ります。身体のことで気になることがあれば気軽にご相談くださいね!

 

最後まで読んで頂きありがとうございました(^_-)-☆

 

ハイブリッド治療院EVA 院長 高田

 

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症例報告(肩、肩甲骨の周りが痛い)

皆様こんにちは!桑名市江場の痛み・しびれ専門整体院「ハイブリッド治療院EVA」の院長 高田です。

 

今回は左肩、肩甲骨周りの痛みを訴えられ来院した30代女性Sさんの症例報告になります。

家の近くにある接骨院に通われており、毎回肩甲骨や首回りの筋肉をほぐしてもらっていたのですが、その時は楽になるが直ぐに戻ってしまうとのことでした。

 

これが重要なヒントになります。筋肉を硬くし、痛みを出している別の原因があるのだと予測することができます。

 

半年ほど通われていましたが、対応が毎回同じであることに疑問を持ち、もっと根本的な所から治す必要があるのではないかと考え当院に来院されました。

 

Sさんの姿勢を見てみると、立っている時、座っている時に左肩が挙がっており、頭も正面ではなく右に傾いていました。そのことを伝えると、小さい時から左目に斜視があるとのことでした。

 

骨格の歪みから来る肩の問題というのが1つ候補に挙がりました。

 

また時々腰痛を起こすことがあるということから、骨盤や股関節、下腹部の筋肉の問題からも影響があると考えました。

 

筋力検査をしてみると、左の腰方形筋や大腰筋が働きにくい状態でした。

 

初回の施術では頚部~肩甲帯にかけての骨格の調整、骨盤帯の歪みの修正、肩周囲の筋のリラクセーションを中心におこなっていきました。

 

弱くなっていた筋も働くようになり、肩の動きも軽くはなったものの、肩周りの圧痛は残っている状態でした。

 

2回目の来院時でも症状の改善がみられなかったため、骨・関節の問題は可能性が低いと考えました。再度肩や肩甲骨周りの痛みの出している筋肉をみていくと、棘下筋や小円筋に圧痛があり、本人の自覚している痛みとも一致しているようでした。

そのため、これらの筋肉の圧痛が減る所がないかを探っていきました。

 

探っていくと、胸腺や甲状腺を触れていた時に筋肉の圧痛が無くなりました。

 

これらの臓器は免疫機能やホルモンの分泌をおこないます。

 

甲状腺や胸腺周囲の組織に対して動きが出て血液やリンパ液の流れが良くなることを意識して施術をおこないました。

 

再度棘上筋や小円筋を触れても痛みはありませんでした。その日はそこで終了としました。

 

3回目の来院時には肩の痛みも良くなってきていると嬉しい報告がありました。

 

日常会話の中から、いつも仕事の関係で携帯が手放せないという話がありました。

身体に見えない電磁波は筋肉を知らないうちに緊張させてしまいます。

 

そこで、静電気を発生させない物を身に付けてみてはどうかとお話しました。

ご本人様もやってみるとのことでした。

この日は全身の状態をみながら施術させてもらいました。

 

4回目の来院で左肩は気にならない所まで改善しました。

電磁波の影響はどこまであったか分かりませんが、身体の自己回復力の向上には影響しているはずです。

その後定期的に通ってもらっていますが、左肩の痛みは再発しておりません。

 

骨・関節の問題を抱えている方は多いですが、そこに囚われてしまうと抜け出せなくなってしまうことも。今回のSさんからも多くのことを学ばせて頂きました。

 

これから皆さんに「大切な存在・場所」と想われる整体院を目指して精進して参ります。身体のことで気になることがあれば気軽にご相談くださいね!

 

最後まで読んで頂きありがとうございました(^_-)-☆

 

ハイブリッド治療院EVA 院長 高田

 

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症例報告 腰痛(左お尻から太ももにかけての痛み)

皆様こんにちは!桑名市江場の痛み・しびれ専門整体院「ハイブリッド治療院EVA」の院長 高田です。

今回の症例は、腰痛(左お尻から太ももにかけての痛み)、側弯症による胃の圧迫感で来院されたSさん、60代、女性の方です。

以前から腰痛はありましたが、我慢して生活していた所、職場や家族から姿勢が曲がっていると言われ背骨が側弯していることに気付いたようです。徐々に症状もひどくなり、少し歩くだけでも左お尻、太もも後ろに痛みが出るようになりました。知人に紹介してもらった整体に行くも、納得した施術が受けられず、ネットで探され当院に来院されました。

 

「孫と旅行に行きたい」との希望があり、当院でも痛み無く歩けることを目標に施術していきました。

 

姿勢は立位、座位ともに側弯がみられていました。脚長差もあり、右足が短い状態でした。猫背姿勢で座っていると胃の詰まった感じがあるとのことでした。慢性的な肩こりの訴えあり。腰の痛みの為、仰向けで寝ることは難しい状態でした。

 

ケンプテスト(座位)左側では左腰部に痛み出現。右側では左腰部に筋の伸張痛あり。

腱反射の亢進はみられず、感覚検査も左右差はみられませんでした。

 

腰椎の3番4番、腰椎5番仙椎1番の棘突起間に圧痛が強くみられました。

モーションパルペーションでは頚椎、胸椎、腰椎部で動きの硬さがみられました。

 

仙骨左後方、左仙結節靭帯、仙腸靭帯に圧痛あり。

 

腹部触診では胃、横隔膜、回盲弁に圧痛あり。

 

筋力検査では左大腰筋、左右の大殿筋に筋弱化がみられました。

 

評価結果より、

デスクワークが中心であり、右側にあるパソコンに身体を捻じって作業をしているとのこと。そうした歪んだ姿勢で仕事を続けていたことが側弯や腰痛に繋がったと考える。

また下腹部臓器は重力により常に下がる力が働くため、慢性的な肩こりや脊柱・骨盤部への負担がかかっている予想した。

そのため、立位姿勢では腰椎の伸展が過剰に起きてしまい歩行時の腰痛を引き起こしていると考えた。

 

施術内容:

(初回)

まず脊柱の動きの改善が重要と考え、頚椎、胸椎、腰椎にモビライゼーションを実施。

 

胃や横隔膜に対して緊張が和らぐ位置に誘導して保持する。

 

脊柱起立筋に対してカウンターストレインで緩む位置で保持する

 

初回では楽な感じはあったが、根本的な腰痛には改善みられず

(3回目)

1回目の施術に加えて、後頭骨のズレを筋膜を使ってアプローチ

回盲弁に対して抵抗感の強い方向を探してその位置を保持。

脚長差は軽減、背中を伸ばしやすくなってきたと。

 

(6回目)

仰向けで眠れるようになってきたとのこと。

うつ伏せにて大殿筋の収縮が強くなるよう頚椎~骨盤帯の調整をおこなう。

アプローチ継続

 

(8回目)

うつ伏せでの骨盤の左回旋は減少、頚椎の側弯も減少してきている。

足根骨の動きを出し荷重バランスを調整していく

 

(12回目)

「歩いても腰の痛みが無くなってきた!」との報告あり。

立位・座位での側弯はあるも、脊柱の柔軟性は改善してきている。

左お尻の痛みはあるが、普段と変わらない生活が出来るようになってきたと。

アプローチは継続とし、定期的にメンテナンスとして通ってもらう。

 

後日お孫さんと旅行に行けたと嬉しい報告がありました(^^♪

 

脊柱や筋肉の硬さがあると、すぐには痛みは改善していきません。しかし身体は少しづつ変化していき、ある所で痛みを感じなくなります。途中で諦めてしまわないよう、身体に起きた変化をキッチリ伝えていくことの重要性を感じました。

今後も多くの方を救えるよう日々研鑽していきます!

 

これからも皆さんに「頼りになる存在・場所」と想われる整体院を目指して精進して参ります。身体のことで気になることがあれば気軽にご相談くださいね!

 

最後まで読んで頂きありがとうございました(^_-)-☆

 

ハイブリッド治療院EVA 院長 高田

 

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症例報告 坐骨神経痛(左のお尻の痛み、左下肢全体の痺れ)

皆様こんにちは!桑名市江場の痛み・しびれ専門整体院「ハイブリッド治療院EVA」の院長 高田です。

今回の症例は、座っていたり、動いていると急にやってくる坐骨神経痛で悩まれていたSさん、40代、男性の方です。

仕事で荷物を中腰で持ち上げた際に腰痛が出現。腰の痛みは1週間ほどで良くなりましたが、その2、3日後に左お尻奥の痛みや左下肢の痺れが強く出現するようになりました。Youtubeでストレッチやマッサージなど試してみて2週間程様子をみたが、症状が変わらないため当院に来院されました。

普段のお仕事の関係から重たい物を持ち上げることが多く、ギックリ腰も年に3回は起こすとのことでした。

 

まずは姿勢から評価しました。

立位:頭部前方変位、肩甲骨外転、胸椎後弯・腰椎前弯の増強、骨盤前傾)

座位仙骨座り(頭部前方変位、肩甲骨外転、胸椎後弯・腰椎後弯、骨盤後傾)

   5分程同じ姿勢を取っていると腰がしんどくなってくるとの訴えあり。

 

次に整形外科テスト

・ケンプテスト(座位)

左ケンプテスト:右腰部に筋の伸張感。痺れや左椎間関節付近の痛みの訴えはみられず。

右ケンプテスト:左腰部に筋の伸張感。

・SLR

左右共に70°付近で大腿後面に筋性の抵抗感出現。

・ブラガードテスト

左右共に陰性。

・ボンネットテスト

左大腿外側に筋性の張り感。

MMT

股関節屈曲(腸腰筋) :右・左共に5(正常)

膝伸展(大腿四頭筋) :右・左共に5(正常)

足関節背屈(前脛骨筋) :右・左共に5(正常)                                                        

股関節伸展(大殿筋) :右・左共に5(正常)

FABEREテスト

 両下肢共に陰性

FADIRFテスト

左股関節にて痛みあり。どことはハッキリしないが、股関節の奥の方と訴える。

 *左股関節屈曲のみでも同様の痛みあり(屈曲110°付近)

 

神経のトラブルがないか、神経学的検査を実施。

・腱反射

左右の大腿四頭筋腱(+)、左右のアキレス腱(+)

・感覚検査(触覚)

足背、下腿外側共に左右差はみられず。

痺れ

起き上がりや立ち上がりにて坐骨神経領域に痺れがみられる(主に左下腿外側や左足背)。痺れは正座の後のような感じ。ふくらはぎを強く締め付けられるような痛みを伴うこともある。

体重を左下肢にかけると出ることもあれば、右下肢にかけても出ることもあるとのこと。座位・臥位でも痺れているときがあり、体幹の前屈にて痺れが消失。しかし毎回ではない。

 

圧痛所見

座位、伏臥位L1~L5腰椎棘突起に圧痛(特にL3、L4、L5棘突起にて強い)。

 

股関節周囲筋の触診。

左右の大腿筋膜張筋に張り(+)、縫工筋、薄筋、腸腰筋、大腿直筋には筋の張り感や圧痛はみられず。

 

骨盤帯の触診

左右の後仙腸靭帯に圧痛(伏臥位)

左右の腸骨稜外側の大殿筋起始部にて圧痛(伏臥位)

左仙結節靭帯に圧痛(伏臥位)

 

腹部の触診

回盲弁部や臍の周囲に圧痛(仰臥位)、腹直筋の硬さ

 

評価結果より、

左お尻奥の痛みは左股関節屈曲にて出現するが、周囲の筋組織を緩める操作や骨盤の後傾を介助しても痛みは変化しなかったため、インピンジメントではないと判断。坐骨神経の伸張刺激による痛みを感じているのではないかと推測。

棘突起部に圧痛があることや、骨盤帯の靭帯に圧痛があること、また普段の座位姿勢から棘上靭帯や棘間靭帯、後仙腸靭帯、仙結節靭帯に伸張ストレスが常に加わっていることが考えられる。

問診時の慢性的な便秘、食生活の乱れ、回盲弁部や臍周囲の圧痛、腹直筋の硬さから消化器系のトラブルが起きていると推測。

痺れの範囲や条件が変化すること、ケンプテストの結果や、体幹の前屈にて痺れが改善することもあることから椎間板や椎間関節の問題の可能性は低いと考えた。動きがキッカケで起こることから殿筋群のトリガーポイントや、坐骨神経とその周囲にある筋の滑走不全も可能性があると判断。

  • 靭帯の伸張ストレス(坐骨神経が仙結節靭帯の近くを走行しているため)
  • トリガーポイント(小殿筋が坐骨神経と似た範囲に痛みを引き起こすため)
  • 消化器系の問題(骨盤帯のトラブルに繋がること、腹膜を介して坐骨神経を刺激する可能性がある)

 

検査から上記の問題を考え施術をおこないました。

 

施術内容:

(初回)

坐骨神経の走行上での問題があると考え骨盤帯へのアプローチを実施

伏臥位にて後仙腸靭帯の圧痛が軽減する位置を保持する。左右の寛骨を前上方へ徒手にて誘導し保持。

また仙骨の筋膜を意識して押圧し、左右へ捻じり圧痛の減る方向で保持。→圧痛は軽減

 

左仙結節靭帯に対して伏臥位にて頭外方へ押圧をかけ、リリースがかかるまで保持。→圧痛は軽減

 

痺れに関しては変化はみられなかった。

 

(3回目)

慢性的な便秘、食生活の乱れ(コンビニ食、揚げ物が多い)、腹部の圧痛から、循環不良に起因した坐骨神経症状の可能性も考え、腹部へのアプローチも追加でおこなう。

 

回盲弁部を内側上方へ押圧し、抵抗感の強い方向を探してその位置を保持。

 

腸間膜根を小腸を介してアプローチ。小腸を左右に押して抵抗感の強い方へ誘導。その後上方または下方に誘導して抵抗感の強い方向で保持。

仰臥位にて右下部肋骨に手を入れ、肝臓に対して天井方向へ持ち上げるような操作をおこなう。また下部肋骨を両手で挟むようにして上方手でポンピングをおこなう。

 

左股関節を長軸方向に牽引すると緩い印象あり、股関節の圧着をおこなう。股関節周囲の筋緊張の低下を考え、動画を見ながらおこなっているストレッチ(殿筋群)を控えてもらうよう伝える。

 

痺れについては変化みられず。

 

(4回目)

今週は左下肢の痺れが楽だったとのこと。

 

左大腿外側の坐骨神経の走行上に過敏な点みられる。触れると「そこ来るね。」とのこと。神経マニュピレーション実施するが、過敏な状態は継続。筋膜と神経の滑走不全も考え、過敏な点を押さえて膝の屈伸運動をおこなうが状態は変わらず。

 

(5回目)

朝起きてからの左下肢の痺れや、締め付けられるような痺れ感は減ってきているとのこと。

回盲弁部や臍の周囲の圧痛は軽減している。

左股関節の長軸牽引による緩い印象は減ってきている。左大腿外側の過敏な点も軽減みられる

アプローチは継続

 

(7回目)

左下肢の痺れは良くなってきており、「お腹やったんかなー?」と。左臀部奥の痛みもたまに出る程度になったと話あり。

左股関節の長軸方向への牽引も左右差はなくなる。

 

その後坐骨神経痛の症状は改善しました。腰のギックリ腰を起こしそうな感じは残っているので、継続して診させて頂いております。

 

今回のクライアント様では慢性的にギックリ腰を起こしていることから、椎間板や周囲の神経、血管の損傷が起きていたことが予想されます。それらに加えて消化器系の問題が重なったことにより痺れや臀部奥の痛みが出現したのではないかと考えました。坐骨神経痛というと骨盤帯の問題や、梨状筋症候群などが多いです。しかし内臓への負担も坐骨神経痛の引き金になるのだと改めて実感させられました。

 

今後も多くの方を救えるよう日々研鑽していきます!長いブログでしたが、読んで頂きありがとうございました!

 

参考文献

  • Jean-Pierre Barral,Alain Croibier著 末梢神経マニュピレーション 科学新聞社 p259
  • Eric U.Hebgen著 オステオパシーの内臓マニピュレーション GAIA BOOKs p40~41
  • 中川貴之著 「末梢神経障害および末梢血流障害によるしびれとTRPA1」Journal of Japanese Biochemical Society 88(2): 237-239 (2016)

 

普段の生活の中で起こる「腰痛」について

皆様こんにちは!桑名市江場の痛み・しびれ専門整体院「ハイブリッド治療院EVA」の院長 高田です。

 

今回は困っている方が多い腰痛についてお話していきます。

 

まずはなぜ腰痛が起こったのかを考えることが重要です。

 

この時ヒントになるのが、普段と違う事をしていたかどうかです。

 

急に「youtubeを見てダイエットを始めた!」とか「趣味で山登りを始めた!」などであれば、普段よりも身体を酷使している事になるので、腰痛を引き起こす可能性があります。

 

逆に普段の生活と何も変わらないのに腰痛が起きたのであれば、普段の生活や仕事環境などの問題が考えられます。

 

ギックリ腰で来られる方の多くが「歯を磨こうと前にかがんだらグギッと…」、「下の物を取ろうとしゃがみこんだら痛くて立てなくなった…」など腰に大きな負担がかかっていないのに痛めてしまうのは不思議ですよね。ですがこれは身体が耐えられなくなっているサインを出してくれているのです。

 

今回は普段通りの生活をしているのに腰痛が起きてしまう原因についてお話していきたいと思います。身体を動かした時に腰痛を引き起こす原因にも繋がっています。

 

腰痛を引き起こす主な原因として

 

関節の動きが硬い

筋肉が硬い、もしくは使えていない

内臓疲労

精神的ストレス

 

が挙げられます。

言われてみれば納得ですよね!しかし自分自身では気付きにくい問題です。

簡単に説明をしていきます。

 

関節の動きが硬い

日常生活で使う関節の動きは決まってきます。良く使う肩関節や股関節は硬さを感じにくいかもしれません。けど昔は出来たのに今やるとつらい動きは増えていると思います。万歳をしたときに左右の手の高さが違っていたり、踵を着けてしゃがむことが出来なかったり…目に見える動きは分かりやすいのですが、関節には遊び(ジョイントプレイ)というものがあります。特に手首の動きに必要な手根骨や足部の動きに必要な足根骨など(細かい骨の集まり)の動きが悪くなっていることが多いです。そんな場所があると、身体の他の関節への負担が増えるため、巡り巡って腰痛を引き起こすことがあります。まずはどんな姿勢でいることが多いのか、意識してみることから始めてみてはいかがでしょうか。

 

筋肉が硬い、もしくは使えていない

いわゆる筋肉が張っているという状態です。立っていると足がすぐ疲れるという方は、どこかに張っている筋肉がある可能性が高いです。筋肉はゴムの様に伸び縮みして関節の動きをコントロールしています。適度に伸ばされた状態であれば筋肉は働きやすいのですが、伸ばされ過ぎていたり、縮み過ぎた状態であれば力をうまく使うことが出来ません。本来100%の力がでるはずなのに30%しか力が入らなければ、筋肉はより頑張ろうとしてより縮みカチカチになってしまうのです(もしくはダランと伸びきった状態で支える)。このような身体であれば日常生活でも関節や筋肉に負担がかかるのは想像できると思います。原因としては、神経や関節の異常、内臓の不調、生活習慣など様々なことが考えられます。身体の専門家にみてもらうのが早いと思います。

 

内臓疲労

 当院に来られる方に話を聞いていると、食べ過ぎや飲み過ぎだと感じることが多いです。また夜勤などにより決まった時間に食事が出来ず、コンビニで簡単に済ませてしまう方も多いです。そのような生活を続けていると内臓に気付かないうちに負担をかけています。

内臓の主な役割は①消化、②吸収、③排泄です。特に消化の働きが重要になります。しかし食事の際にアルコールや水などを一緒に飲むと、消化に必要な胃酸が薄まってしまいます。また、消化が不十分な食物が小腸で炎症を起こしたり、発酵することでガスが発生しオナラが頻繁に出るようになります。内臓と筋肉には繋がりがあるため、背中側の筋肉を緊張させ腰痛を引き起こすことも。お酒を毎日飲まれるのであれば休肝日を作ることをオススメします。一時的に小麦・砂糖・カフェインを摂らないようにすることもいいでしょう。

 

精神的ストレス

 心と身体は密接な関係にあります。ストレスを感じていても気付かない人も多いです。だからこそ身体が痛みとして教えてくれていると考えることもできます。緊張した場面では「胃がキリキリする」「お腹が痛い」と症状として現れるように内臓との繋がりもあります。これらは自律神経の働きによるものです。内臓の不調から筋肉に影響することは先程も伝えさせてもらいました。そしてそのような状態が続くと脳も過剰な反応をするようになります。慢性的な痛みの原因の1つと考えられています。

自律神経を調整する方法として、「大声を出す」、「うがいをする」、「耳のマッサージ」などがあります。

カラオケでストレスを発散し、その後はうがいで喉のケア、耳たぶを外に引っ張りながらゆっくりぐるぐる回す。という流れでケアをしてみてはいかがでしょうか。

 

今回は腰痛についてまとめてみました。身体の反応は人それぞれ異なります。またこれ以外にも腰痛を引き起こす原因は沢山あり、病院ですぐ診てもらわないといけないものもあります。まずはご相談下さい。

 

これから皆さんに「大切な存在・場所」と想われる整体院を目指して精進して参ります。身体のことで気になることがあれば気軽にご相談くださいね!

 

本日も最後まで読んで頂きありがとうございました(^_-)-☆

 

ハイブリッド治療院EVA 院長 高田

 

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